来週からいよいよ夏休み。
子どもが通知表を持って帰ってくるのではないのでしょうか?
嬉しそうに帰ってきましたか?
悲しそうに帰ってきましたか?
確かに結果に一喜一憂したいと思いますが、次は頑張ろうと前向きな言葉をかけてあげてくださいね。
さて、今日はこんなお悩みです。
「うちの子どもはいつも体育がCです。運動神経が悪いので仕方ないのでしょうか?」
結論
運動オンチの人はいません。
小さな子どもは基本的に身体を動かすのが好きなはずですが、大きくなるにつれて運動好きの子と運動が苦手な子に分かれてしまします。
これに対して「子どもが運動が苦手なのは親が運動オンチでそれが遺伝したからだ」
という人がいますがこれはまったくの思い込みです。
スポーツ選手の動作を解析してパフォーマンスを上げるためにアドバイスをしている東京大学名誉教授深代千之先生は、
「親の遺伝によって子どもが運動オンチになるという事はなく、足が遅い人は、走り方を知らないだけ。正しい走り方をきちんと頭で理解すれば足は速くなる」
とおっしゃっています。
深代先生はあるテレビ番組で運動が苦手だけど足が速くなりたい小学生9人を指導しました。
その指導ではアスリートの走り方と自分を比べたり、走り方のコツを覚えるドリルを反復練習したりして身体の動かし方を脳にインプットしていきました。
そして30分後には、なんと9人中5人のタイムが上がりました。
つまり、運動がうまい・下手の本当のカギを握っているのは筋肉ではなく、脳で、
脳内にそれぞれの動作の「運動パターン」をつくれているかどうかということです。
先生は、身体を動かして、脳にたくさんの神経パターンの引き出しを作る力を「運動神経」と名付けています。
箸を使えるようになったことを思い出してください。
最初は指を上手に使えなかったけれど、練習を重ねるうちに少しずつ慣れ、ある日コツをつかんでできるようになった経験があると思います。
これは脳の中で指を適切に動かすための神経パターンができあがったという事です。
この出来上がった神経パターンはそう簡単には忘れません。
これは運動も同じで生まれつきの運動オンチや運動オンチの遺伝は存在しないのです。
では運動神経を伸ばすためにはためにはどうしたらいいでしょうか。
それには特別な運動は必要ありません。
例えば、鬼ごっこやキャッチボールなどで十分です。
普段の遊びを通して運動神経を鍛えられていきます。
特に運動に苦手意識があるお子さんにはまず、「身体を動かすって楽しい」という経験をさせる事が大切です。
コツはちょっと頑張ればできそうなものを選ぶことです。
簡単にできることは飽きてしまうし、難しいことは興味が続きませんよね。
以上、「運動オンチの子どもはいない」でした。
これから夏休みになります。是非親子で運動を取り入れてお子さんの運動神経を伸ばしましょう!
それではまた!
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